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| 日本腎臓学会「日本人のGFR推算式プロジェクト」から、日本人のGFR推算式が発表されました。この新しい推算式を基に、わが国のCKD患者数(尿蛋白陽性またはGFR60未満)を推計したところ、約1330万人(全人口の12.9%)になることが明らかにされました。 |
日本人のGFR推算式
| GFR=194 X Cr-1.094 X 年齢-0.287(男性の場合) GFR=194 X Cr-1.094 X 年齢-0.287X 0.739(女性の場合) Cr:酵素法で測定した血清クレアチニン |
第51回日本 腎臓学会学術総会
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慢性腎臓病のステージと診療計画
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ステージ
(病期) |
説明
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推算GFR値
mL/min/1.73m2 |
診療計画
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0
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ハイリスク群※1 慢性腎疾患には至っていないがリスクが増大した状態 |
≧90
(CKDのリスクファクターを有する状態で) |
CKDスクリーニングの実施(アルブミン尿など)、CKD危険因子を軽減させる治療。 |
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1
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腎障害は存在するが、GFRは正常または増加 |
≧90
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上記に加えて、CKD進展を遅延させる治療、併発疾患の治療、心血管疾患のリスクを軽減する治療 |
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2
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腎障害が存在し、GFR軽度低下 |
60〜89
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上記に加えて、慢性腎臓病の進行度の評価 |
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3
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腎障害が存在し、GFR中等度低下 |
30〜59
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上記に加えて、CKD合併症を把握し、治療する(高血圧、貧血、続発性上皮小体機能亢進症など) |
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4
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腎障害が存在し、GFR高度低下 |
15〜29
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上記に加えて、透析又は移植の準備 |
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5
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腎不全・透析期 |
<15
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もし尿毒症の症状があれば、透析または移植の導入 |
| 透析患者(血液透析、腹膜透析)の場合にはD、移植患者の場合はTをつける。 | |||
| 2007年CKD診療ガイドラインから | |||